「出産報告」の書き方(手紙・カード)

赤ちゃんの誕生は身内の祝い事にあたるので、報告の手紙は親しい人だけに伝えるのが基本です。仲人や恩師など、目上の人にあてて書く場合は、ハガキではなく手紙で、「頭語」「結語」などの正式な形式にのっとって書くといいでしょう。また、友人などの対等の関係の人へは、はがきやカードなどで送る人も多いようです。

★ どう書けばいいの?

形式的な手紙は難しく思えますが、一度ルールを知れば、スムーズに書けるようになります。覚えて便利に使いましょう。

@頭語

頭語は相手に敬意を表す慣用語で、結語とセットにして選びましょう。1字下げをしないで、行頭から書くのがポイントです。平仮名を交えた言葉にすると、やわらかい印象になります。

A時候のあいさつ

「○○の候」といった格式高い漢語調のものや、「木々も色づきはじめ」などのやわらかい口調のものがあります。「拝啓」など二文字の頭語に続ける場合は、1文字空けて書きます。

B健康・繁栄を喜ぶ言葉

時候のあいさつに続けるか、改行して書きます。このほか、「ご清栄のこととお喜び申し上げます」「お元気でお過ごしのことと存じます」などがあります。

C用件・本題

改行し、「さて」「ところで」などの言葉を使って、いよいよ本題に入ります。赤ちゃんの生まれた日、性別、名前を書いた上で、さらに名づけの由来や育児のエピソードを加えると、家族の様子がより相手に伝わりやすいでしょう。ただし、事実とはいえ、「夜泣きに困っています」など心配をかけるような内容は避けましょう。前向きな表現を心がけると好印象です。

D締めくくりの言葉

話を終えた後のあいさつです。今後のおつき合いにつなげる言葉や、相手の健康を祈る言葉で締めくくります。

E結語

文の一番下から1文字分上げて書きましょう。結語は頭語とセットになっています。

 

★ 心のこもった書き方ワンポイントテク

時候のあいさつは慣用句を使ってもかまいませんが、自分なりの表現を書いたほうが、誠実な印象になります。「庭のコスモスを一気に花を咲かせました」「窓を開けると虫の声が聞こえてきます」など、日常で見つけた季節感をしたためてみましょう。慣用句を使う場合でも、そのまま引用するのではなく、現実の天候や相手の地域に合わせた適切な表現を選ぶようにしましょう。

形式にこだわり過ぎず自分の言葉で気持ちを伝えましょう。

 

★ 書き方の基本

@主な頭語と結語一覧

頭語と結語はセットで使うのが手紙のルールです。相手との関係や書き手の性別によって、使う組み合わせが決まります。

頭語         結語
謹啓・・・・・・・・・・・・・・・・謹白
拝啓・・・・・・・・・・・・・・・・敬具
謹んで申し上げます・・・かしこ
一筆申し上げます・・・・・かしこ

「かしこ」はどの頭語にも使えますが差出人が女性専用の結語なので注意しましょう。連名の手紙でも、ママの友人にあてる場合は使用できます。パパの上司には「謹啓→謹白」などを選ぶと◎。

 

★ 目上の人などへの「出産報告」手紙文例

一筆申し上げます。菊香の候、田中様にはご健勝のこととお喜び申し上げます。

 さて私の妊娠中は、いろいろとご心配頂きましてありがとうございました。

おかげさまで九月十七日朝方、無事に女の子を出産いたしました。産後の経過もよく母子ともに元気で過ごしております。

子育てはもちろん初めての経験なのでミルクをあげるだけでも大騒ぎをしております。長女には美咲(みさき)と名前をつけました。美しく咲きほこる人生を歩んで欲しいという気持ちからです。

 初めて人の親となって、家族のいることの喜びと責任を実感しております。未熟な私たちですが、今後ともご指導くださいますようお願いいたします。

 お近くにお越しの節は、美咲をご覧くださいますようお願いいたします。

 まずは、出産のご報告申し上げます。

 時節柄ご自愛くださいますよう。

                                                   かしこ

    九月二十四日

            山田 太郎 花子

  田中様

 

 

妊娠・出産に関するマナー

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